正規分布に従う母集団からの標本平均値の分布は正規分布に従いますが,母集団の標準偏差が未知の場合,サンプルの標準偏差から推測する必要があります.その場合,t 統計値は正規分布ではなく t 分布に従います.
異分散の独立した2群の平均値を比べる場合の t 統計値は次式で求まります.
t 統計値が t 分布上である値を超えると帰無仮説を棄却します.片側検定の場合,t 分布曲線下の面積が0.05以下になる点を超えれば統計学的有意と判定します.両側検定の場合は0.025以下になる点を超えれば統計学的有意と判定します.統計学的有意となる t 統計値は自由度,つまり標本数により変化します.詳細は下記リンクを参照して下さい.
参照:t分布