これらは xy 平面における 2 本の直線を示しており,一般に (x, y) 座標で交わる 1 点において同時に解が得られます.
これを行列式で表現するのは便利です.
2 次の行列式は次のように定義します.
強調すべきことですが,(3) で記述した x と y の分母は (1) の x と y の係数を含む行列式です.x の分子は分母の 1 列目を (1) の右側の c1, c2 の定数で置換して得られます.同様に y の分子は c1, c2 で 2 列目を置換して得られます.この処理はしばしば Crame’s rule と呼ばれます.(3) の分母がゼロの場合は (1) で示される 2 行は1点で交差せず,一致するか平行であるかです.
この考えは容易に拡張できます.次の方程式を考えてみましょう.
3行を示します.これらが 1 点で交わる場合,この点の (x, y, z) 座標は Cramer’s rule から得られます.
3 次の行列式は次のように定義されます.
この行列式は 2 次の行列式の面で次のように評価されます.
ここで強調しておきたいことは,a1, b1, c1 は 1 行目の要素であり,対応する 2 次の行列式は 3 次の行列式からその要素が現れる行と列を除去して得られます.