常微分方程式

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微分方程式の定義

 微分方程式 とは微分を含む方程式のことです.

 ただ一つの独立変数を含む方程式を 常微分方程式 と呼びます.2つ以上の独立変数を含む方程式を 偏微分方程式 と呼びます.

微分方程式の階数

 n次の微分を持つ方程式がそれ以上高階の微分を持たない時,n階微分方程式 と言います.

任意定数

 任意定数とは,しばしば1文字で記述され A, B, C, c1, c2 などのようにアルファベットで始まりますが,関与する変数とは独立しているのを前提にしています.例えば y = x^2 + c_1x + c_2 という関数においては c1c2 が任意定数です.

 y = Ae^{-4x + B} の式の関係は y = Ae^Be^{-4x} = Ce^{-4x} と記述され,事実上ただ一つの任意定数を伴っています.定数の最小数が存在することを前提にしています.すなわち任意定数は 不可欠 です.

微分方程式の解

 微分方程式の は変数間の関係であり,微分を持たず同一の微分方程式を満たすものを言います.y = x^2 + c_1x + c_2y'' = 2 の解であり,2 = 2 の同一性を置換したものです.

 n 階の微分方程式の 一般解 は唯一の n 個の(不可欠な)任意定数を伴います.y = x^2 + c_1x + c_2 が 2 つの任意定数を有し,2 階の微分方程式 y'' = 2 を満たすため,それは y'' = 2 の一般解です.

 特殊解 は一般解の任意定数に特殊な値を割り付けることで得られます.y = x^2 - 3x + 2y'' = 2 の特殊解であり,一般解 y = x^2 + c_1x + c_2c1 = -3 および c2 = 2 を代入することで得られます.

 単解 は任意定数の値を特定しても一般解からは得られません.y = xy' - y'^2 の一般解は y = cx - c^2 です.しかし別の置換法によって見てみると y = x^2/4 はいかなる定数 c によっても一般解からは得られません.この後者が単解です.

曲線族の微分方程式

 n 階の微分方程式の一般解は n 個の任意定数(または変数)をもち,n 変数の曲線族 を幾何学的に表しています.逆に n 個の任意定数との関連は(時に 原始関数 とも呼ばれますが) n 階の微分方程式と関連付けられており(故に一般解なのですが) 族の微分方程式 と呼ばれます.この微分方程式は原始関数を n 回微分することにより得られ,その結果 n + 1 個の方程式の中で n 個の任意定数は消えます.

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投稿者: admin

趣味:写真撮影とデータベース. カメラ:TOYO FIELD, Hasselblad 500C/M, Leica M6. SQL Server 2008 R2, MySQL, Microsoft Access.

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