ベクトル代数

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 実数の代数においておなじみの加算,減算,積算の演算は,適切に定義すればベクトル代数にも拡張可能です.下記の定義は基本的なものです.

  1. 二つのベクトル \bold{A}\bold{B} が同じ大きさと方向を有するなら,始点が異なっても 等しい
  2. あるベクトル \bold{A} と反対の方向を有するが大きさの同じベクトルは -\bold{A} と記述する.
  3. ベクトル \bold{A}\bold{B} または 結果 がベクトル \bold{C} であり,\bold{B} の始点を \bold{A} の終点に置き,また \bold{A} の始点を \bold{B} の終点に結合して得られる.和 \bold{C}\bold{C} = \bold{A} + \bold{B} と記述される.ここでの定義はベクトル加算の 平行四辺形の法則 に等しい.
  4. ベクトル \bold{A}\bold{B} との 減算\bold{A} - \bold{B} と表現し,ベクトル \bold{B}\bold{C} を加算すると \bold{A} が得られることである.同様に, \bold{A} - \bold{B}\bold{A} + (-\bold{B}) として定義される.仮に \bold{A} = \bold{B} の時, \bold{A} - \bold{B}ヌル または 零ベクトル と定義され,記号 \bold{0} で表現される.これは大きさがゼロで方向は定義されていない.
  5. ベクトル \bold{A} にスカラー m を積算する処理はベクトル m\bold{A} であり大きさがベクトル \bold{A}|m| 倍であり,方向がベクトル \bold{A} と同じか正反対であり, m が正負いずれを取るのかに依存する.仮に m = 0 の時は m\bold{A} = \bold{0} となり,ヌルベクトルである.

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投稿者: admin

趣味:写真撮影とデータベース. カメラ:TOYO FIELD, Hasselblad 500C/M, Leica M6. SQL Server 2008 R2, MySQL, Microsoft Access.

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