仮に (1) における行列 が正方行列なら, に対して下記に示すある数を関連付けられます.
これは n次 の の 行列式 と呼び, det(A) と記述します.行列式の値を定義するために次の概念を導入しましょう.
1. 小行列式
の任意の要素 がある時, j 番目の行および k 番目の列の全要素を除去して得られた (n – 1) 次の新しい行列式を関連付け,これを の小行列式と呼びます.
2. 余因子
仮に の小行列式に を乗算するなら,それらの対応する余因子による任意の行(または列)における要素の結果は ラプラス展開 と呼びます.記法では
この値は用いられる行または列によらず独立です.