を Fig. 6-3 に示すように 平面への射影 を有する表裏のある面とします. を表す式を とし, は単一値で, において全ての および について連続であると仮定します. を 個の領域 に細分化し,各々の小領域の上に垂直な柱を立て,領域 において と交差させます.
を単一値で 上のあらゆる点で連続であるとします.次の和を考えます.
ここで は 上の任意の点です.仮に の時各々の となるこの和の極限が存在するなら,結果の極限は の 上の 面積分 と呼ばれ,以下により指定されます.
およそ であるため,ここで は への法線および 軸とのなす角であり,和 (29) の極限は以下のように記述できます.
の大きさは以下で得られます.
そこで は において連続(又は区間的に連続)な微分係数を有していると仮定すると (31) は直交系においては次の形で記述できます.
の式が の形で与えられる場合は (33) は次の形で記述することもできます.
その結果 (33) または (34) は (30) を評価するのに用いることができます.
上記においては は 軸に平行ないかなる線も面 とただ 1 点において交差するような面であることを前提としています.面 がこのタイプでない例においては,普通 を に分割してこのタイプにすることができます.そこで面 上の面積分を 上の面積分の和と定義できます.
この結果は が 平面 における領域 への射影の時保持されます.場合によっては を または 平面に射影したほうが良いこともあります.そのような場合は (30) は (33) および (34) を適切に修正することで評価されます.